二重テープや二重整形でドライアイになる?原因・リスク・対処法を医師が解説
二重テープや二重のりを使うようになってから、目の乾きやゴロゴロ感が気になる方は少なくありません。
実は二重メイクによるまぶたの動きの変化や、二重整形後の腫れ・炎症などが、ドライアイ又はドライアイに似た症状につながることがあります。
放置すると日常生活の不快感につながることもあるため、原因を正しく知っておくことが大切です。
この記事では、二重メイクや二重整形で目が乾きやすくなる理由、考えられるリスク、症状が出たときの対処法を医師コメントとともに解説します。
目への負担を減らしながら二重メイクや施術を検討するための参考にしてください。
二重メイクで目の乾きを感じる人は一定数いる

一重まぶたの方が二重テープや二重のりなどで二重メイクをすると、まぶたに覆われていた角膜の範囲が広く露出します。
これは見た目の印象を大きく変えますが、目の表面環境にも影響を与える面もあります。
目の表面は涙の膜によって覆われており、その役割は角膜を保護したり視界をクリアに保つことです。
しかし、まぶたの開き方が変化して角膜の露出面積が増えると、涙が空気に触れる面積が広がるため、涙の蒸発量が増えやすくなります。
涙の蒸発が進むと角膜の表面が乾燥しやすくなり、目の乾きや違和感、疲れやすさなどの症状を感じることもあります。
こうした変化は必ずしもすべての人に起こるわけではありませんが、二重メイクを始めてから目の乾きやすさを感じるようになった場合は、上記のような影響が出ていると考えられます。
まぶたの構造やまばたきの変化が影響する可能性

通常まばたきは、涙を角膜の表面に均等に広げる役割を担っており、涙の膜を安定させるために重要な動作です。
しかし二重メイクでまぶたの状態が変化すると、まばたきの動き方がわずかに変わります。
例えば、まぶたが完全に閉じきらない状態になったりまばたきの動きが浅くなったりするなど、涙が角膜全体に均一に広がりにくくなりがちです。
涙の膜が均一に広がらないと部分的に乾燥した領域が生じやすくなり、これがドライアイの症状につながることもあります。
二重テープや二重のりでもドライアイになる?

二重テープや二重のりは便利ですが、使い方や使用期間によっては目の乾きにつながることがあります。
まぶたへの刺激やまばたきの変化、長期間の使用による影響を順に見ていきましょう。
まぶたの刺激や炎症による影響
二重テープや二重のりでまぶたに継続的な刺激が加わると、まぶたの皮膚に軽度の炎症が起こることがあります。
炎症によって目の表面環境が変化すると、乾燥や違和感が生じやすくなりがちです。
さらに炎症によってまぶたの動きがわずかに変化すると、まばたきの際に涙が角膜全体へ均等に広がりにくくなり、涙の膜が不安定になることでドライアイの症状が出やすくなる可能性も考えられます。
まばたきの動きが変わることで涙が広がりにくくなる
二重テープや二重のりを使うとまぶたの皮膚が固定されまぶたの自然な動きが制限されます。
この状態でまばたきをしてもまぶたが眼球全体を均一になでることができず、涙が偏って広がりがちで
す。
このバランスが崩れると涙の膜が安定せず、蒸発しやすい状態になり、目の乾燥やゴロゴロ感などの症状が現れることがあります。
長期間の使用による慢性的な目の乾燥
ある研究では、二重テープを4週間(1日8時間以上・週5日)継続して装用した場合、眼表面の状態に変化が生じる可能性が示されています。
具体的には、角膜や結膜の染色の増加、角膜の傷の発生率の上昇、さらに涙が安定して眼表面を覆っていられる時間の低下が確認されました。
また、マイボーム腺機能不全のグレードが上昇していた点も報告されています。
マイボーム腺は涙の油分を分泌する重要な器官であり、この機能が低下すると涙の蒸発が進みやすくなり、結果としてドライアイを引き起こしやすくなります。
特に注目すべき点は、研究の被験者の主観的な不快感には大きな変化が見られず「特に目の不調は感じていない」と自覚していても、眼表面では客観的に測定できる変化がすでに起きていたことです。
この結果は、自覚症状がなくても眼表面では変化が起きている可能性を示しています。
二重テープを長期間使用している場合は、目の健康への影響を意識して使用方法や頻度を見直しましょう。
二重整形でドライアイになる?

二重整形のあとに「目が乾きやすくなった」「ゴロゴロする感じがする」と感じる方もいます。
ここでは、埋没法と切開法それぞれの特徴と、術後に注意したいドライアイのサインについて解説します。
埋没法の場合



埋没法ではまぶたの裏側(結膜側)に糸が通ることがあり、この糸が結膜に直接触れる位置にある場合、眼球表面を継続的に刺激して炎症やドライアイ症状の原因になることがあります。
まぶたの開き方の変化により、もともとドライアイ傾向がある場合は症状が顕在化することもあります。
埋没法ではまぶたの組織への影響が比較的少ないため、ドライアイが長期間続くケースは多くありません。多くの場合は腫れや違和感が落ち着くにつれて症状も改善していきますが、不快感が長期間続く場合は、施術を受けたクリニックや眼科で目の状態を診てもらいましょう。
| クリニック名 | Ginza78Clinic |
| 施術プラン名 | 二重埋没78ロック法(自然癒着法/韓国式7点留め) |
| 治療内容 | 1本の糸でまぶたを7点固定し、二重ラインを形成する施術方法です(自由診療) |
| 治療回数 | 1回 |
| 回復期間 | 1カ月程度 |
| 費用 | 250,000円(税込)※局所麻酔代込み、笑気麻酔は別途5,500円(税込) |
| リスク・副作用 | 外科処置により、腫れやむくみ、内出血が出ることが多い 傷跡が残る可能性がある 感染等で化膿する可能性がある 二重の消失や左右差が出る可能性がある |
切開法の場合
切開法ではまぶたを切開して縫合によって二重のラインを形成するため、この過程でまぶたの構造が大きく変化します。
術後はまぶたの動きや閉じ方が変わりやすく、ドライアイ症状が出やすい状態が続きがちです。
手術の影響で眼瞼挙筋(がんけんきょきん:まぶたを持ち上げる筋肉)や周辺の神経に何らかの変化が及ぶと、長期的なドライアイリスクにつながることもあります。
術後初期は腫れの影響でまぶたが閉じにくくなる「兎眼(とがん)」の状態になることがあり、角膜が乾燥しやすくなることも考えられるでしょう。
二重切開後のドライアイは、腫れが落ち着くにつれて改善していくことがほとんどですが、術後1ヶ月以上経過しても乾燥感やゴロゴロ感が続く場合は、施術を受けたクリニックまたは眼科を受診して目の状態を確認してもらってください。
二重整形後のドライアイのチェックリスト
術後に以下の症状が続く場合は、ドライアイや眼表面の問題が生じている可能性があります。
・目がひりひり・ゴロゴロする感覚が続いている
・目が乾きやすく、夕方になると特につらい
・涙が出やすい(過剰な涙はドライアイのサインであることもある)
・目がかすむ・ぼやける
・長時間の画面作業で目の疲れが強くなった
・まばたきをしても目の乾燥感が改善しない
・朝起きたときに目がしみる・開けにくい
・コンタクトレンズが以前より不快に感じる
2つ以上当てはまる場合は、施術を受けたクリニックまたは眼科での受診を検討しましょう。
二重整形後に一時的にドライアイになる原因

多くの場合、ドライアイもダウンタイムの経過とともに改善しますが、どのようなメカニズムで症状が起こるのかを知っておけば不安も軽減されるでしょう。
ここでは二重整形後に一時的にドライアイになる原因を解説します。
まばたきの質が変化し涙が広がりにくくなる
術後は腫れや違和感の影響で、まばたきが浅くなったり回数が減ったりすることがあり、目の乾燥が生じやすくなります。
また、術後の痛みや腫れを気にするあまり、目を細めたり意識的にまばたきを抑えたりするような無意識の行動がまばたきの質を低下させ、ドライアイをさらに悪化させる一因につながります。
手術による腫れや炎症による一時的なドライアイが発生する
切開法・埋没法いずれの場合も、手術後はまぶたに腫れや炎症が生じる可能性があります。
腫れによってまぶたが重くなるとまぶたを完全に閉じる動作が妨げられ、就寝中も目が完全に閉じていない状態になることもあり、この状態では寝ている間も角膜が露出・乾燥し続けます。
そのため、朝起きたときに目がしみる・開けにくいといった症状が現れる場合もあるでしょう。
腫れが引くにつれてまぶたの動きは徐々に正常に戻り、多くの場合ドライアイ症状も改善していくため、ほかに気になる症状などがなければ様子を見てもよいでしょう。
眼精疲労やコンタクトレンズの使用

術後の目は手術の影響で普段より疲れやすく、乾燥しやすい状態です。
この時期にコンタクトレンズを早期に再開すると、レンズが眼球表面の涙を吸収・蒸発させるため、ドライアイをさらに悪化させてしまいます。
また、スマートフォンやパソコンの長時間使用はまばたきの回数を大幅に減らし、眼精疲労と乾燥を同時に引き起こすことにつながります。
術後は目を休めることが回復の基本です。コンタクトレンズは術後1週間程度は使用を控え、眼科医や施術医の指示に従ってください。スマートフォンやパソコンの使用も術後数日はできる限り控え、目に負担をかけない生活を心がけることが早期回復につながります。
糸や組織の違和感による異物感・ゴロゴロ感が発生する
二重整形後に感じる「ゴロゴロする」「何か入っている感じがする」という症状は、必ずしもドライアイとは限りません。
埋没法では糸の存在による軽い違和感、切開法では組織の腫れや神経の刺激などによって、異物感が生じることがあります。
このような違和感はドライアイと似た感覚として感じられることがありますが、実際には涙の量や質に問題がないケースもあります。
術後のゴロゴロ感がドライアイによるものか、糸や組織の問題によるものかは自覚症状だけでは判断が難しいケースが多いです。「目薬を使っても改善しない」「特定の方向を見たときだけゴロゴロする」という場合は、糸の位置に問題がある可能性も考えられます。症状が長引く場合は放置せず、施術クリニックまたは眼科で原因を確認してもらいましょう。
二重整形後に目が乾くときの対処法
二重整形のあとに感じる目の乾きやゴロゴロ感の多くはダウンタイムに伴う一時的な症状ですが、適切なケアを行うことで目の負担を軽減できます。
ここでは術後に目が乾くときの対処法をご紹介します。
まずはダウンタイムによる一時的な症状か確認する
術後1〜2週間以内であれば腫れや炎症に伴う一時的なドライアイ症状である可能性が高く、まずは落ち着いて経過を観察しましょう。
多くの場合、腫れが引くとともにまばたきの動きが正常に戻り、ドライアイ症状も改善していきます。
一方、腫れが落ち着いた後も(目安として術後1か月以上)症状が続く場合は、まぶたの開き方の変化や糸の位置などの問題が影響している可能性があります。
この場合は自然回復を待つだけでは改善しないこともあるため、早めに医師へ相談するのが賢明です。
ドライアイ用の目薬や点眼治療を受ける
市販のドライアイ用点眼薬(人工涙液タイプ)は目の表面の乾燥を一時的に和らげる効果があります。
ただし、市販品の多くには防腐剤が含まれており、頻繁な使用(1日4回以上)では防腐剤自体が眼表面に刺激を与えることがあります。
使用頻度が多い場合は防腐剤フリーの製品(使い捨てタイプのミニボトルなど)を選ぶか、眼科を受診して症状に合った点眼薬を処方してもらうとよいでしょう。
症状が強い場合は、眼科での治療として炎症を抑える点眼薬が処方されることもあります。
コンタクトレンズの使用を控える
術後だけでなく、ドライアイ症状がある期間はコンタクトレンズの使用を控えるのが基本です。
コンタクトレンズは涙の蒸発を促進するだけでなく、眼球表面の酸素供給を妨げ、乾燥によるレンズの張り付きが角膜にダメージを与えることがあります。
症状が続く間は眼鏡で過ごし、コンタクトレンズへの復帰は眼科医の判断を仰いでから行うのが安全です。
症状が続く場合は眼科や施術クリニックへ相談

術後1か月以上ドライアイ症状が続く場合や、痛み・充血・視力の変化を伴う場合は、必ず眼科または施術クリニックを受診してください。ドライアイの重症度に応じた点眼治療のほか、涙の出口を一時的にふさいで涙を目の表面に保つ「涙点プラグ」という処置や、マイボーム腺の詰まりを改善する温罨法、マイボーム腺圧出などが行われることがあります。
二重とドライアイに関するよくある質問

Q.元々ドライアイでも二重整形はできる?
ドライアイがあっても二重整形を受けること自体は可能です。
軽度であれば適切な点眼治療で状態を安定させてから施術に臨むという選択肢もあります。
重度のドライアイがある場合は術後に症状が著しく悪化するリスクがあるため、術前に眼科でドライアイの状態を評価してもらい、その結果を施術医と共有したうえで施術に臨みましょう。
Q.ドライアイの人は埋没法と切開法どちらが向いている?
一般的に、組織へのダメージが少ない埋没法のほうがドライアイへの影響は小さいとされています。
ただし、埋没法であっても糸の留め方や位置、二重幅のデザインによっては、まぶたの開き方やまばたきの動きが変化し、眼表面への刺激につながる可能性があります。
どちらが適しているかはドライアイの程度・まぶたの状態・希望するデザインなど複数の要素を総合的に判断する必要があるため、必ず医師への相談を経て決めるようにしましょう。
Q.二重整形後のドライアイはいつまで続く?
手術による腫れが原因の一時的なドライアイであれば多くの場合数週間程度で改善しますが、まぶたの開き方の変化による涙の蒸発量の増加が原因の場合は、それ以上長く続くことがあります。
術後数週間を超えても乾燥感・ゴロゴロ感・かすみ目などの症状が続く場合は、ダウンタイムの問題ではなく、まぶたの問題が影響している可能性があります。
早めに眼科または施術クリニックを受診しましょう。
二重テープや二重のりを卒業したい方はGinza78Clinicへ

毎日のアイテープや二重のりは手軽に二重を作れる一方で、前述の研究でも示されているように長期間の使用によって眼表面に負担を与える可能性があります。
まぶたへの刺激が続くことで、目の乾燥や違和感を感じる方も少なくありません。
二重メイクによる目の乾燥や違和感が気になっている場合は、無理にメイクを続けるのではなく、専門医に相談しながら自分に合った方法を検討することも一つの選択肢です。
当院では、一人ひとりのまぶたの状態や希望する仕上がりを丁寧に確認したうえで、適切な施術方法をご提案しています。
毎日の二重メイクから卒業したい方や、まぶたへの負担が気になっている方は、ぜひ一度当院のカウンセリングでご相談ください。

