マリオネットラインを消す方法はある?セルフケアから改善のための美容医療まで医師が解説
マリオネットラインとは、口角の両端から顎に向かって縦に伸びる線のことです。
この線があることで「老けて見える」「常に不機嫌そうに見られる」という悩みを抱えている方も少なくありません。
本記事では、マッサージやメイクなどのセルフケアで得られる効果と限界を整理したうえで、糸リフトをはじめとする美容医療の選択肢をわかりやすく解説します。
ご自身の状態と目標に合った手段を見つける参考にしてください。
【セルフケア】マリオネットラインを目立たなくする方法
まずは日常生活でできるセルフケアの方法をご紹介します。
化粧品で隠す

即効性という点では、メイクによるカバーが最も手軽な方法です。
マリオネットラインの影になっている部分に明るめのコンシーラーを細くのせ、軽くぼかし、ハイライトを口角横に入れることで、立体感を出して線を飛ばす効果も期待できます。
パウダーで仕上げる際は、擦り込むのではなく押さえるように使うと崩れにくくなります。
ただし、コンシーラーを厚く塗りすぎると溝に入り込んでかえって目立つことがあるため、薄く重ねていくのが基本です。
あくまで「見た目を一時的に整える」手段であり、マリオネットラインそのものの改善にはなりません。
スキンケア

マリオネットラインの一因となる皮膚のたるみには、コラーゲン・エラスチンの産生をサポートする成分を含む化粧品を使用してみましょう。
レチノール(ビタミンA誘導体)やナイアシンアミド、ビタミンC誘導体、ペプチド類は肌のターンオーバーを促進し、コラーゲン産生を助ける作用があるとされています。
保湿も肌弾力の維持に欠かせないため、セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤を使いましょう。
また、紫外線による光老化はたるみの大きな原因のひとつであるため、外出時は必ずSPF・PAの高い日焼け止めを使用し、紫外線対策を徹底してください。
マッサージ

フェイシャルマッサージは血行促進やリンパの流れを改善し、一時的にむくみを取り除くことでフェイスラインをすっきりさせる効果が期待できます。
【マッサージの基本的な手順】
1.蒸しタオルなどで顔を温めて血行を促進します。
2.あごの下から耳に向かって優しくリンパを流すようにマッサージします。
3.口角横のたるんだ部分を、指の腹で下から上へ持ち上げるようにほぐします。
4.鎖骨のくぼみに向かって首のリンパを流して完了です。
力を入れすぎると、皮膚を傷めたり、かえってたるみを促進させることがあるため、必ずオイルやクリームを使い、やさしく行いましょう。
表情筋をトレーニングする

マリオネットラインに関連する筋肉は、以下の通りです。
・口角を下に引っ張る「口角下制筋(こうかくかせいきん)」
・口周りを取り巻く「口輪筋(こうりんきん)」
・首から顎にかけて広がる「広頸筋(こうけいきん)」
・咀嚼に使われる「咬筋(こうきん)」
「あいうえお体操」や「舌回し運動」など、表情筋を鍛えることで顔全体の筋肉量を維持・向上させ、皮膚や脂肪のたれ下がりを防ぐ効果が期待できます。
ただし、すでに深くなったラインには筋トレ単体では追いつかない場合もあるだけではなく、過度な自己流トレーニングは逆効果になり得るため注意しましょう。
美顔器を使用する

市販の美顔器には、EMS(電気的筋肉刺激)、微電流、イオン導入、温熱ケアなどさまざまな機能があり、セルフケアの補助として活用できます。
使用の際は必ず取扱説明書を読み、適切な頻度・方法で行いましょう。
使いすぎは皮膚への刺激となることがあります。
また、医療機器とは異なるため、あくまでも補助的な位置づけと理解しておきましょう。
セルフケアは「今あるラインを目立たなくする」「これ以上悪化させない」という観点では有効ですが、すでに深くなったマリオネットラインは、セルフケアだけでは難しいのが現実です。
マリオネットラインの本質的な原因は、皮膚・皮下脂肪・靭帯・骨など複数の組織の変化にあるため、根本改善を希望する場合は美容医療による適切な施術をご検討ください。
マリオネットラインができやすい人の特徴

マリオネットラインが早い段階から目立ちやすい方には、いくつかの共通した傾向があります。
・ もともとの骨格で口元が小さく、顎が細い方
・ 頬の脂肪(バッカルファット)が多く、中顔面に重みがかかりやすい方
・ 日常的に日焼け対策をせず、光老化が進んでいる方
・ 長年の習慣として俯き姿勢や猫背が続いている方
・ 頬杖や片噛みなど、顔の非対称な使い方が習慣化している方
・ 過度なダイエットを繰り返し、顔の脂肪の増減を繰り返している方
・ 睡眠不足・ストレス・喫煙など、コラーゲン産生を妨げる生活習慣がある方
マリオネットラインの原因はひとつではなく、骨格・脂肪・筋肉・皮膚・生活習慣などが複合的に絡み合っています。原因が複合的であるほど、セルフケアだけでは対応しきれないケースも多くなります。
マリオネットラインができる5つの原因

マリオネットラインは、単一の要因ではなく、複数の変化が重なって形成されます。
ここでは主な原因を5つに分けて解説します。
1.皮膚のたるみ
加齢によりコラーゲンやエラスチンの産生量が低下すると、皮膚の弾力は確実に失われていきます。
さらに、紫外線(UVA)は真皮層にまで到達し、コラーゲン線維を破壊するため、日焼けの蓄積がたるみを進行させる原因になることも少なくありません。
皮膚のハリが低下すると、頬や口周りの組織は重力の影響を受けやすくなります。
2.脂肪の下垂
頬には「バッカルファット」と呼ばれる脂肪が存在し、若い頃は顔に丸みと立体感を与える役割を担っています。
しかし加齢とともに支持組織が弱まると、この脂肪は徐々に下方向へ移動し、口元や顎周りに脂肪が集まることで、口角下のもたつきとして現れます。
3.骨格
近年、加齢に伴う顔面骨の萎縮もたるみの一因として注目されています。
特に顎骨・頬骨・眼窩周囲の骨は年齢とともに少しずつ吸収・縮小します。
骨が「土台」として縮むと、その上に乗っている皮膚や脂肪が余って垂れ下がるため、マリオネットラインを含む様々なたるみが生じやすくなります。
4.表情筋の衰え・クセ
口角を引き下げる「口角下制筋」は、無意識のうちに過活動になっている場合があります。
特に、ストレスが多い方や、口を閉じる際に下唇へ力を入れる癖がある方は、この筋肉が慢性的に緊張していることも少なくありません。
5.猫背・姿勢不良
猫背や前傾姿勢が習慣化している場合、頭部の重さ(約5〜6kg)が首・顎周りの組織に継続的に負荷をかけます。
顎が前に出た姿勢では、首や顎下の筋肉が緩み、顔の皮膚や脂肪が下垂しやすくなります。
また、スマートフォンの長時間使用による「スマホ首」も同様の悪影響を招くとされています。
骨格・脂肪・皮膚それぞれの状態に合わせた施術を選ぶことで、より効率的に改善が期待できます。次のセクションでは、代表的な美容医療の特徴を詳しく解説します。
【美容医療】マリオネットラインを消す方法
それぞれの施術の特徴やメリット・デメリット、ダウンタイムをご紹介します。
ポテンツァ
ポテンツァは、極細の針を皮膚に刺してラジオ波(RF)エネルギーを真皮層に直接届ける医療機器です。
熱刺激によってコラーゲン産生を促し、肌のハリや引き締め効果が期待できます。
施術後1〜3日は赤みや軽い腫れが出ることがあり、人によっては内出血が数日続くこともあります。
| メリット | ・真皮の深い層にピンポイントでエネルギーを届けられる ・表皮へのダメージが少ない ・ニキビ跡・毛穴・小じわなど幅広い肌悩みにも対応できる ・薬剤を同時に注入するオプションも選択できる(ドラッグデリバリー) |
| デメリット | ・即効性は低く、効果を実感するまでに数週間〜1ヶ月程度かかる ・たるみが強い場合は、単独では十分な引き上げ効果が得にくい ・針を使用するため、内出血や一時的な赤みが出る場合がある ・複数回の施術が必要なことが多い |
ポテンツァが向いている方は、「毛穴の開き・肌質改善・小じわ」に悩んでいる方やマリオネットラインが浅めで肌のハリ不足が主な原因の方です。
ハイフ(HIFU)
ハイフは、超音波エネルギーを皮膚の深部(SMAS層:表情筋の筋膜)に集中させ、熱エネルギーによってコラーゲン産生を促す施術です。
外科的手術なしで皮膚の引き締め・リフトアップが期待できるとして広く行われています。
施術後に赤みや熱感が数時間続くことがありますが、比較的ダウンタイムは少なく、当日からメイク可能な場合が多いです。
| メリット | ・切開不要で、ダウンタイムがない ・フェイスラインへのリフトアップ効果が期待できる ・施術時間が比較的短い(30〜60分程度) ・継続的なコラーゲン産生により、効果が数ヶ月かけて実感できる |
| デメリット | ・たるみが強い場合や、皮下脂肪が多い場合は効果が限定的 ・施術中・施術後に熱感や軽い痛みを感じることがある ・効果の持続は6ヶ月〜1年程度で、定期的な施術が必要 ・照射出力が高すぎると神経障害などのリスクが生じる可能性がある |
ハイフが向いている方は、たるみはあるものの脂肪が少なく、SMAS層へのアプローチが効果的と考えられる方です。比較的若い年齢層や、軽度〜中程度のマリオネットラインに対して効果が期待できます。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、マリオネットラインの溝に直接ヒアルロン酸を注入し、物理的に線を浅くする施術です。
即効性の高さと自然な仕上がりが特徴です。
注射後に軽い腫れや内出血が1〜3日程度出ることがあります。内出血が生じた場合は1〜2週間で消退します。
| メリット | ・ 即効性が高く、施術直後から効果を実感できる ・ ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分のため、アレルギーリスクが低い ・ ヒアルロン酸溶解酵素(ヒアルロニダーゼ)で溶解が可能 ・ 施術時間が短く、ダウンタイムも少ない |
| デメリット | ・ 効果の持続は6ヶ月程度で、定期的な注入が必要 ・ たるみの根本原因を解消するわけではない ・ 適切な技術がないと不自然な仕上がりになることがある ・ まれに重篤な副作用として血管閉塞の可能性がある |
ヒアルロン酸注入が向いている方は、マリオネットラインの溝が深く刻まれており、「すぐに目立たなくしたい」という即効性を重視する方です。たるみより凹みの目立つラインには特に適しています。
ボトックス

ボトックス注射は、筋肉の収縮を一時的に抑制するボツリヌストキシンを使った施術です。
マリオネットラインにおいては、口角を下に引っ張る「口角下制筋」へ注入することで、口角の下垂を防ぐ効果があります。
注射部位に軽い腫れや赤みが出ることがありますが、通常1日以内に回復します。
効果が現れるまで2〜3日かかります 。
| メリット | ・ 口角下制筋の過緊張を緩めることで、口角が上がりやすくなる ・ 施術時間が短い ・ 繰り返し行うことで筋肉のクセを修正する効果が期待できる |
| デメリット | ・ 効果の持続は3〜6ヶ月程度で、定期的な注入が必要 ・ 注入量や部位が不適切だと、笑顔が不自然になることがある ・ マリオネットラインそのものを埋める効果はない ・ ボツリヌス菌毒素に対するアレルギーが稀に起こりえる |
ボトックスが向いている方は、口角が下がりやすく「いつも不機嫌そうに見られる」という悩みを持つ方です。特に、口角下制筋の緊張が強い方に有効です。
糸リフト


| クリニック名 | Ginza78Clinic |
| 施術プラン名 | 78式美肌小顔リフト(糸リフト) |
| 治療内容 | 自然に吸収される医療用素材でできた糸(スレッド)を皮下に挿入し、引っ張ることでたるんだ肌を引き締める美容医療の施術です(自由診療) |
| 治療回数 | 1回 |
| 回復期間 | 1カ月程度 |
| 費用 | 16,000円~45,000円/本(税込)※局所麻酔代込み |
| リスク・副作用 | 外科処置により、腫れやむくみ、内出血が出ることが多い 傷跡や糸による違和感が残る可能性がある 感染等で化膿する可能性がある |
糸リフトは、棘(とげ)のついた特殊な糸を皮膚の下に通し、物理的に皮膚・皮下組織を引き上げる施術です。
フェイスラインのリフトアップを切らずに実現できる点が大きな特徴です。
施術後1〜2週間は腫れや内出血が見られることがあり、引きつれ感や違和感は1〜3週間程度で落ち着くことが多いです。
| メリット | ・マリオネットラインへの直接的な改善効果が期待できる ・フェイスリフト手術に比べてダウンタイムが短い ・糸の素材は体内で徐々に吸収され、その過程でコラーゲン産生も促される ・即効性があり、施術直後から引き上げ効果を実感しやすい |
| デメリット | ・施術後に腫れ・内出血・引きつれ感が1〜2週間程度続く場合がある ・吸収性の糸を使用するため、1〜2年での再施術が推奨されることが多い ・引き上げすぎると不自然な見た目になることがある ・皮膚が非常に薄い方やたるみが極めて重度の場合は適応外になることがある |
糸リフトが最も向いているのは、脂肪の下垂やたるみが主な原因でマリオネットラインが形成されている方です。30代後半〜50代で、皮膚にある程度のハリが残っている場合に特に効果が期待できます。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、脂肪細胞を溶解・消失させる薬剤を局所に注射する施術です。
マリオネットラインの原因となる口元周辺の余分な脂肪(特にジョールファット周辺)に対してアプローチします。
施術後2〜5日程度、注射部位に腫れや赤みが出ることがあり、脂肪の多い部位ほど腫れが強く出る傾向があります。
| メリット | ・局所的な脂肪に直接アプローチできる ・消去した脂肪細胞は再生しないため、リバウンドしにくい ・切開不要で、ダウンタイムが短い ・小さな部位に対してピンポイントで施術できる |
| デメリット | ・効果が現れるまでに数週間〜数ヶ月かかる ・脂肪量が少ない方には適応外になることがある ・複数回の施術が必要なことが多い ・注射後に腫れが強く出ることがある |
脂肪溶解注射が向いている方は、口元や顎下の脂肪量が多く、脂肪の下垂がマリオネットラインの主な原因になっている方です。たるみより「ぽにょっとした脂肪」が気になる方に適しており、糸リフトと組み合わせることで引き上げ効果がさらに高まるケースがあります。
ジョールファット除去
ジョールファットとは、口角横からフェイスラインにかけて位置する皮下脂肪の塊で、加齢とともに下垂してマリオネットラインや口角の膨らみの原因となります。
ジョールファット除去は、これを外科的に切除する方法です。
外科的切除の場合は腫れや内出血が2週間程度続くことがあります。
| メリット | ・ 原因となる脂肪自体を除去できる ・ 1回で脂肪を取り除けるため、長期的な効果が見込める ・ フェイスラインの輪郭がすっきりし、口元のもたつきが改善されやすい |
| デメリット | ・ 外科的切除の場合はダウンタイムが長め ・ 除去しすぎると頬がこけて老けて見えるリスクがある ・ 脂肪の量や分布は個人差が大きく、すべての方に適応があるわけではない |
ジョールファット除去が向いている方は、口角横のぽっこりした脂肪の膨らみが顕著で、フェイスラインに「もたつき」を感じている方です。ただし、除去量には慎重な判断が必要で、特に若い方や顔の脂肪量がもともと少ない方は将来的なリスクも考慮した上で検討してください。
マリオネットラインのご相談はGinza78Clinicへ

マリオネットラインの原因や改善方法は、個人の顔の構造・たるみの程度・脂肪の量によって異なります。
「どの施術が自分に合っているかわからない」という方も、まずはカウンセリングでご自身の状態を医師に相談してみましょう。
当院では、医師がお一人おひとりの顔の状態を丁寧に診察し、原因に合った最適な施術プランをご提案しています。
糸リフトをはじめ、ハイフ・ヒアルロン酸・ボトックス・脂肪溶解注射など幅広い施術を組み合わせることで、より自然で持続性の高い結果を追求しています。
無理に施術を勧めることは一切ないため、ご自身のペースで美容医療を始められます。
この記事は、弁護士の監修のもと、医療広告ガイドラインを遵守して制作しております。
この記事では、一部にイメージ画像(AI画像含む)を使用しています。

私自身、痛みにとても敏感なタイプです。そのため、まずは自分で施術を受け、不安や痛みをどうすれば少なくできるのかを常に研究してきました。
実際の施術では、痛みを感じやすい箇所ではお声がけをし、必要に応じて麻酔の調整を行い、腫れやダウンタイムをできる限り抑えられるよう配慮しています。あなたの不安に寄り添ったサポートをお約束します。
